人生や経営に役に立つワダの一言(2017.12 №5)

父母恩重経(ぶもおんじゅうきょう)という教え!

両親が亡くなると「もっと一緒にいればよかった」「もっと親孝行しておけばよかった」等々と思うのが人の世の常である。私もそんな思いでいる一人である。

仏法にこの言葉があると教えていただいた。父には慈しみの恩あり、母には悲(あわ)れみの恩がある。人がこの世に生まれるのは、前世の業(宿業)を原因として、父と母の縁によるものである。

気を父の胤(たね)に受け、肉体を母の胎内にあずけるという。この因縁をもつゆえに、その恩は未だこの世に生れぬ先にも及んでいる。かなり難しい教えの言葉であるが、人それぞれ両親の縁によって、あるいはご先祖様のご縁によって私達一人ひとりは存在している。

人生は喜びも苦しみもあるだろうが、ご先祖様、両親への報恩感謝を忘れてはいけないという教えだと思っている。