人生や経営の役に立つワダの一言(2022.2.10 №199)

 「幸せを量産する会社にしたい」

文藝春秋の新谷編集長とトヨタ自動車の豊田章男社長との対談の最後の質問に「20年後、30年後のトヨタにどのような期待をされていますか?」という問いがあり、それに対する豊田章男社長の返答である。

つまり、量や規模を追求するのではなく、トヨタが一番大事にしたいのは「人を幸せにする車をつくること」、「それが使命」という。

そのためには、「“I”の視点ではなく、自分以外の誰かの幸せを願い、行動できる“You”の視点を持ち続けていくことが大事だ」と、2020年の緊急事態宣言下では自分以外の誰かの役に立とうと能動的に行動する社員の姿があった。

「この幸せの量産を続けていけば、トヨタは誰がトップに立っても大丈夫です」と豊田社長は結んでいる。

豊田章男社長(トヨタ自動車提供)