幸せな社長のFlow days 第79回 「幸せな社長が社員を幸せにする」

「何しているの!電気つけなさい。目が悪くなるでしょう」

子供の頃、夕方電気をつけないでいると母親によく怒られました。

夕方、電気をつけようかつけないか迷う時間帯、夜に移行する時間がなんとなく切なくて私は好きなのですが。(笑)

大人になると、自分を叱ってくれる人もいなくなるなあと感じる今日この頃です。年とともに自分を律することが求められるのかもしれません。

 

先日、ある女性経営者からメールをいただきました。

7年ほど前にどこかで私の話を聞いて、いつか研修を頼もうと思っていたと。

まずは、オンラインで話を聞かせていただきました。

M社長は、犬の幼稚園を経営していて(価格は人間の幼稚園よりはるかに高い)、今度3店舗目を高級住宅街に出すので、お客様の層も変わる、どうしたらいいか?というご相談でした。

M社長、犬への愛情がものすごくて犬を幸せにしたい、犬を笑顔にしたいと犬の話をするととまりません。

トレーナー(社員)は、まだまだ育っていなくて、もっと犬のことを考えてほしいとたくさんの不満があるようでした。そこを教育してほしいと‥‥。

 

「犬を幸せにする前にトレーナーを幸せにするのが先ですね。幸せでないトレーナーにいくらケアしてもらっても、犬は幸せになるでしょうか?犬を幸せにしたかったら、まずトレーナーを幸せにすることを考えないとですね」

とお伝えすると、M社長気づかれたようでした。

社員だけの研修でしたが、M社長も参加されて

「私が変わらないとだめですね」

とおっしゃっていました。

犬への愛情が強すぎて、つい大切なことを忘れてしまったM社長でしたが、きっとM社長の仕事への情熱を社員はしっかり見ていてくれると思います。

 

まず、身近な人から大切にすることが大事です。

 

以前、ある経営者の方の集まりで乾杯があった時、経営者の皆さんはまわりの経営者にお酒を注いでいました。たった一人若手の社長だけ、連れてきた社員に笑顔で、おつかれさん!とお酒をついでいて、私はとてもいいなあと感じました。

社員をさしおいて、お付き合い先や友人や勉強仲間にはいい顏をするけれど、社員はおいてけぼりのところがあります。

身近な社員を大切にしないと、その組織はだんだん歪んできます。

 

そして、何より大事にするのは自分自身です。

社員を幸せにするには、社長が幸せであることが大切ではないでしょうか?

不幸そうな眉間にしわをよせた社長に「社員を幸せにしたい」と言われても困りますよね(笑)

 

なんでもない平凡な毎日が送れるだけで、実は十分幸せかもしれません。

 

たくさんの幸せを感じたいですね。

社長の笑顔が社員に安心を与え幸せにします。

❖研修でも学んでいるニックブイチチさんのビデオ