「ワダのその時、思ったこと、感じたこと」 (2020/10/5 №13)

都心オフィスの賃料下落―8月が一転換期になるか?

7年近く上がり続けてきた東京都心のオフィスビルの賃貸料が下落に転じた。

仲介大手の三鬼商事が手がける8月の都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の平均募集賃料は3.3平方メートルあたり2万2,822円、前月比で0.83%下がった。空室率は2018年2月以来の3%台に上昇した。

賃料の上昇が止まったのは80ヶ月ぶりで新型コロナウィルス感染拡大での解約が目立つ。中型や小型の物件などで賃料を下げて募集する大家が増えてきたためとみられる。

また新築ビルなどへの移転に伴う2次空室が増え始め、大規模なビルでテナントを募集する動きもある。需要の弱まりが賃料の下落圧力を強めつつある。

大企業でもリモートワークを推進している会社が多く出てきており、「オフィススペースは従来より狭くてよい」という会社が出てきている。それでなくてもオフィススペースはオーバー現象になっているので、倒産や廃業の数によっては不動産不況になる可能性が出てきている。

そういった面でも商業施設、マンションなどの賃料も今後、注目したい!