「ワダのその時、思ったこと、感じたこと」 (2021/1/13 №41 )

因縁の大学アメフトの「いい話し」

2018年の関西学院大と日大の定期試合で、関学の奥野選手が日大の選手に危険なタックルを受けて負傷、その事件は社会問題までに発展し、大騒動になった。日大は1年以上も対外試合が出来なくなった。

そして、昨年の12月15日に行われた第75回甲子園ボウルがこの両校の因縁の試合となった。関東の代表になった日大もさすがである。

私はテレビのニュースで見たが、この試合で、あの負傷した関学の奥野選手がアメフト花形のポジション、クォーターバック(QB)となっていた。

QBはアメフトの頭脳であり、肩の強さと正確なパス力が必要であり、強力なリーダーシップとディフェンスを的確に読む頭脳を持たなければならない。この試合でも奥野選手の24ヤードのTD(タッチダウン)パスの見事さが光った。

素晴らしい試合で関学が勝ち、3連覇したが、試合後は両校の選手が一同に記念撮影をし、両校の因縁を全て洗い流すような光景だったという。

スポーツの素晴らしさを感じる話しである。

試合後、笑顔で握手を交わす関学大QB奥野耕世(左)と日大QB林大希(撮影・前田充)