「ワダの緊急メッセージ 〝新年〟思ったこと、感じたこと」 (2021/1/4 №40)

新年あけましておめでとうございます。

2020年は思いもよらないことが1月から発生し「新型コロナウィルスってなんだ?」と思っているうちに3月には世界の株式市場は大暴落、3月頃はイタリアやフランス、スペインで感染爆発し、「これはいったい、何が起こるのだろう?」と思っているうちに一挙に「世界中にこのウィルスが拡散しているのだ」という実感がわいてきた。

そして、欧米の都市はロックダウンに踏み切り、WHOは「パンデミック宣言」、日本も「緊急事態自粛宣言」すると、3月、4月の社会の行事(卒業式、入学式、入社式等)はほとんどと言ってよいくらい、中止となった。ゴールディンウィークも閑古鳥であった。

2019年まで日本はインバウンドによる海外からの観光客によって、観光業界、ホテル業界は大盛況、その好況は地方にまで及んでいた。

しかし、結婚式は取りやめが続出、プロ野球も開幕は遅れ、結果として半分位の試合数、しかも無観客での開催、1年間の観客数は前年比で結局、60%減という。

もちろん、飲食業界もほぼ60~70%減という状態が夏まで続いた。

世界の国々も同様である。特に21世紀はグローバルに移動(仕事、観光)する時代に入っていたから、航空業界は前年でも95%減というかつてない状況にいまだある。

回復しても元に戻るには早くて5年、戻っても元の7割くらいだろうと専門家はみている。

日本でも3~8月までに消費されなかった額は「約50兆円」ともいわれている。

政府は4月以降、緊急対策として、個人への給付金(10万円)、企業へは持続化給付金や家賃の補充を実施して、倒産件数を増加させない「財政政策、金融政策」をとり、何とかしのいできた。これを私は「令和のニューディール政策」ととらえている。100兆円にも及ぶ予算を組み、下支えをしているというのが実態である。

しかし、感染者数は一向に減少する気配はない。今や感染者は若者を中心として家庭にも持ち込まれていて、結果として感染者拡大に至っている。

年末から年始にかけて東京、神奈川、千葉、埼玉の知事は国に対して「緊急事態宣言」発出を要請していて、おそらく、近々出されると思われる。

いよいよ米国、イギリスではワクチン接種が始まった。治験の数、つまりエビデンスは担保されないままの見切り発車である。

今や世界の感染者数は1月3日時点で約8,500万人、死者は約180万人強である。日本での感染者数は約24.5万人、死者は3,632人となった。

ざっと昨年からの動きは以上であるが、当面「withコロナ」で経済活動、会社経営をしていかなければならない。

そのために今までも言ってきていることであるが、再確認をしたい。

  1. 感染症にかからないためには自己防衛(マスク、「三密」回避、多人数での飲食等々の自粛)を徹底すること。特に会社で徹底する。お客様接触型ビジネスをやっている会社はお客様にも分かるよう徹底して、「安心・安全」を訴え続ける
  2. 今やリモートワークのインフラもだいぶ揃ってきている。不要不急に対応して、新しい仕事のやり方を実施し、アフターコロナに備えるチャンスととらえる
  3. 多くの飲食・サービス業がテイクアウト、宅配などを当たり前のごとく導入してきている。あるいは結婚式などもオンライン結婚式などを取り入れてきている。今やサービス業もオンライン化しており、何もやらないよりは、「とりあえずやってみる」精神が大事である
  4. 以前にも言ってきていることであるが「既存客」を大事にし、ファン化していくことを仕組みとしてやっていくことが大事である
  5. 今や世にいう「DX化」(=デジタルトランスフォーメーション)が進んでいることは間違いない。これは中小企業ではそんなに大袈裟にとらえる必要はない。自社にとって必要な「デジタル化」、すなわちパソコンのOS(オペレーションシステム)とネットワーク(自社内、取引先等)の整備である。最近は、クラウドで利用することによって様々なソフトを使用できる。このようなことを一つひとつ取り入れ、レベルアップして、仕事の効率化と場合によってはビジネスモデルを変えるチャンスととらえよう
  6. なんといっても最後は「経営は資金繰り」である。もう一度、売り上げ減になることを予想して、資金繰り、計画の「見直して、最悪に備えて欲しい

当分、厳しい状況が続くと思います。「備えて対処する」をもう一度見直しましょう!