「ワダのその時、思ったこと、感じたこと」 (2021/2/22 №53)

帝国ホテル「30泊36万円」が即完売!

帝国ホテルが「サービスアパートメント」の事業を発表した。元々、私はどこかがやらないかな!と思っていたので、「さすが!帝国ホテル」である。

東京にかぎらずシティホテルのこの1-2月の稼働率はほぼ1割と惨憺たる状況である。

帝国ホテルはタワー館の3フロア99室をこの事業にあてる。約30平方メートルの客室の利用で税・サービス料込で「30泊36万円」、約50平方メートルの客室で「同60万円」としている。平日のテレワーク需要も見込み、最短5泊から利用できるという。2月1日に3月15~7月15日までの予約を受け付けたが、初日で全ての予約分が完売したという。

同社が運営するサービスアパートメントは一般のサービスアパートメントと異なり、旅館業法のもとで運営するため、入居の際も宿泊と同様に手続きのみで利用できるのが特徴。

食事や洗濯は定額制のサブスクリプションサービスを別途利用できる。例えば、食事は1ヶ月6万円でカレーやスープ、サラダなどをルームサービスで頼める。洗濯

は1ヶ月3万円でいつでも依頼できる。施設内設備も宿泊者同様に使える。ラウンジでのコーヒーや紅茶は無料という、なかなか満足度の高いサービスである。

帝国ホテルの2020年4-12月の連結決算は最終損益が86億円の赤字、売り上げ高は前年同期比62%減の166億円という厳しい状況であった。

その後、京王プラザホテル、ニューオータニなどが同じようなプランを続々と発表。30日泊まると1泊1万円ほどになる。

各都市ホテルは部屋の15~20%くらいをサービスアパートメントという新しい売り方をすることで収入の安定化が常態化する流れになると思う。